トリコ?コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)」は4月1日、14-15AWコレクションを発表した。デザイナーは栗原たお。テーマは前シーズンに続く、「エレガンス」。今回は素材使いが目を引いた。艶のある黒いアウター群は綿裏毛にコーティングを施し、合皮のような風合いを持たせたもの。動く度に表情が変わるパンツはギンガムチェックにベルベット加工が施されている。また、様々な手法で花柄を披露。オパール加工でバラを描いたジョーゼットトップス、別珍へのフラワープリント、ジャカードの花柄など多様に花開く。更にはオパール加工を写真に撮り、パッチワークのように並べたプリントシリーズが登場。これらが混ざり合って無彩色の中に奥行きが生まれる。
シルエットはAラインのワンピース、コクーンシルエットのコート、フレアスカート、ダウン?キルティングなど全体的にボリューミーな構成。袖もパフスリーブで可愛い。ちなみに、目の周りを黒く塗るかれ自身のスタイルは、地方の縫製工場に行く時も貫いているという。幽霊が来たと恐れ戦いて、取引を断られることも日常茶飯事だが、それでもポリシーを曲げないのがバジョウという男なのだ。個人的には、バジョウは韓国における1960年代後半?70年代前半の山本寛斎的な存在なのだと思う。装RIMOWA リモワ リンボ マルチホイール TSAロック付 4輪 スーツケース 891.63/89163 ナイトブルー Multiwheel 63Lうことに目覚めたての国から現れた異端児。今の日本人デザイナーにはない独特のオーラ、存在感に危機感を覚えるのは自分だけじゃないだろう。
バジョウが韓国のパンクのオリジネーターなら、末安弘明(ヒロ)は日本の30代のデザイナーのなかでも有数のパンクスピリットを持ったデザイナーである。昨年、そのヒロからブランドを休止するという話を聞いたときは驚きを隠せなかった。そこそこ売り上げは好調だと聞いていたし、原宿に直営店(ハニーズデッド)を出店したばかりだし、何も辞める理由は見つからなかった。ヒロの服の特徴といえば、①パンクとスケートの融合②XXLサイズの大きなサイズ感③派手な色柄④ハンドメイドの技法の多用――の4つに集約されるが、ここ数年は自分がもはや着ない服を作り続けることに疑問を持ち続けていたという。この人はずっと変わらないと勝手に思っていたから、すごく意外だったし「ヒロも人の子なのか...」と少し残念に思った。
そんな今年38歳になるヒロが、今自分が着たい服として新たに立ち上げたブランドが「キディル」だ。ヒロ時代にロンドンで2回ほどショーの経験はあるが、東京では初めてである。ファーストルックは、ボザムシャツとコーチジャケットを融合させたブルゾンに、膝下丈のビッグショーツ、スタッズとバックルで飾ったブーツの黒尽くめのスタイル。パンク、スケートの要素を最大限大人っぽく表現していて、新生ヒロ、いや新ブランドの方向性を明確に提示したものだった。ミハラヤスヒロ」は、1960年代のイギリスのモッズムーブメントの"若者たちの怒り"を、モードの中に大人っぽく溶け込ませている。ヘリンボーンのハリスツイードの細身のスーツは、前後で柄の大きさを変えた三原らしいギミックが効いた逸品。
これまでほとんど作ることのなかったテーラードジャケットは、4つボタンで丈は短かめ。セットアップのパンツは7部丈のミリタリータイプで、やはり根本にあるイギリスのユースカルチャーの匂いを感じさせる。ジョッパーズシルエットのデニムや袴のようなショートパンツなど、パンツのシルエットの多彩さも特徴のひとつ。「FOLIE」(狂気)の言葉が刺繍されたセーターや、ラスト数体の狼の総柄(なんとゴブラン織り!)のコレクションは、内側に秘めた狂気は何ら変わらないことを示していて安心した。プレスリリースに書かれた「狂気/愛/理性」3つの言葉は、末安弘明という人間を形成する要素そのものなのである。スキンズの象徴であるバラクータのG9風ブルゾンは、ニットジャケットを主役としたブラックのモードなスタイルに馴染ませている。全体的な印RIMOWA リモワ リンボ マルチホイール TSAロック付 4輪 スーツケース 891.56/89156 ナイトブルー Multiwheel 49L象はロング&リーンなモードなスタイルで、表面的に見える"怒り"は控えめ。だから、2014春夏で手塚治虫の「火の鳥」を通して、福島原発問題への怒りをストレートに表現した手法とは少し異なる。
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